雑学戦隊 ミトコンダー

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信頼のホルモン「オキシトシン」には、攻撃的に作用するダークサイドがあった!!

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女性の出産時と授乳時、愛する人とのスキンシップやセックス等で分泌されるホルモン・オキシトシン。他人を信頼し協調する作用があり、さらには自閉症の治療に有効かも?と今、注目されているホルモンだ。

しかしこのオキシトシンには、同胞ではない者に対しては攻撃的になるというダークサイドがあることがわかってきた。

明らかにしたのはオランダの心理学者、カールステン・ド・ドロイ。彼は一連の実験でそれを証明した。

実験のひとつに、列車が進む先にいる5人を別の1人を線路に投げ入れて助けるかどうか?という有名なジレンマをアレンジしたものがある。

被験者はオランダ人の若者たち。助ける5人は全員オランダ人だが、投げ入れる1人の名前をオランダ人やドイツ人、ムスリムに変えて(ドイツ人、ムスリムは一般的なオランダ人に嫌われている)実験をした。すると、オキシトシンを投与したグループは、明らかにドイツ人、ムスリムを線路に投げ入れる率が上がったという。

人間は狩猟生活から農耕生活に移行し、生活集団の人数は大幅に増えた。多数の人たちが協力して農耕を行う際、生活集団内で他人を信頼しないタイプの人間は、集団にうまく溶け込めないために生存率は低かっただろう。でも逆に、盲目的に誰も彼も信頼する人間も生存に不利だったはず。

そう考えると、オキシトシンの効果はただ単に「他者を信頼する」という単純なものではなく、仲間を信頼して部外者を信頼しないという「人間の生存に有利になるように作用するホルモン」だったのだ。